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アロマのプロがお伝え!アロマオイルの組み合わせ|リラックス編

こんにちは。
坂上ひろみです。

今回はアロマオイルを組み合わせる時(ブレンド)のリラックス編をお伝えします。

アロマオイルの組み合わせへの疑問・要望

  • リラックスできるアロマの組み合わせが知りたい
  • どうやってブレンドすればいいの?
  • ブレンドする順番ってあるの?
  • 自分でブレンドを考える時の方法を知りたい
  • 何種類までまで組み合わせるの?
  • Aroma in Tokyoらしく、わかりやすく教えて!

 これらの疑問・知りたいことがあるのではないでしょうか?
私も初めの頃はどうすればいいのかわからず、適当にブレンドしていました。今思えばすごくもったいなかったなと思います。
今日はこれらの疑問に、アロマの専門家だからこそわかりやすくお伝えします。
明日からブレンドについてとても詳しく、そして自信をもって使えるようになります!

もちろんAroma in Tokyoらしく、他にはない別の切り口、覚え方ができるよう、人に例えてお伝えします!
それではいってみましょう。

アロマオイルを組み合わせるべき5つの理由

アロマオイル(精油・エッセンシャルオイル)は組み合わせることで、こんなに価値が上がります。

  • 組み合わせると単純に効能が増える
  • 単体で使うよりバリエーションが増える
  • お気に入りの香りを自分で自宅で作ることができる
  • 気分や体調など用途に合わせてその都度ブレンドを楽しめる
  • 苦手な香りでも他と組み合わせることで効能を得られる

私も最初は単体のアロマオイルで楽しんでいました。でも途中から「なんだかつまらない…」「もっとバリエーションを増やしたいな」「体調に合わせて香りを作ってみたい」と思うようになりました。そこでさらに勉強をして時間をかけて資格を取得していったのです。
アロマを日常で使うには、私のように時間をかける必要はありません。遠回りして得た知識だからこそ、必要な知識だけを簡単にわかりやすくお伝えします。

アロマオイルを組み合わせる時にしてはいけない事は?

ブレンドをすると、初心者の方は特に、これで合ってるのかな?この組み合わせでいいのかな?と思いがちです。
アロマのブレンドで組み合わせてはいけないものはありません。
組み合わせることで起こる化学反応や効能が下がるといったことはないからです。香りを楽しむためなのか、効能を得るためなのか用途は様々であれ、絶対に使ってはならないものはないので、自分の好きなブレンドがあなたの答えとなります。
気にせずどんどん試してください。

ただし、適量は必ず守るべきなのでご注意ください。
アロマオイル使い方10選【無料から有料まで簡単な極上メソッドをご紹介】

アロマのブレンド方法

具体的な方法をお伝えしていきます。

  1. 組み合わせる時はベースノート、ミドルノート、トップノートの3グループから選ぶといい
  2. できればムエット(調香紙)を使って確認するべき
  3. ベースノートは少なめでも大丈夫
  4. トップノートはすぐ飛ぶのでメインにするなら多めに
  5. 強い香りを使用する時は配分を考える
  6. ブレンドの順番はベースノート→ミドルノート→トップの順
  7. 始めは2種類から
  8. 慣れてきたら9種類まで増やすと楽しめる

1.組み合わせる時は3グループから選ぶ

香りには揮発速度があります。トップ・ミドル・ベースの3グループです。同じグループ内から選んで組み合わせても間違いではありません。しかしすぐ揮発してしまったり、逆にすぐ香ってこなかったりします。そのため別のグループから選ぶことで持続時間が全体的に上がり、香りのバランスも良くなるといった利点があります。

ちょっとわかりやすく説明しますね。
Aroma in Tokyoらしく、人間に例えて説明します。

例)プロジェクトを進行していく時
  ・同じ長所と短所を持った人を3人集める
  ・それぞれ得意分野が異なる3人を集める
どちらがうまく進行していきますか?

後者ですね。それぞれの得意分野へ役割分担を行う。足りないところは補い合う。別の性格や特技を合わせもつことで、足し算ではなく掛け算となり、結果が上がります

アロマオイルも同じで、同じ特徴同士を組み合わせることは間違いではないけれど、他のグループから組み合わせる方が相乗効果が生まれるのです。
(精油ごとのグループはのちほど説明しますね)

2.実際にブレンドする前にムエットで確かめる

実際に私も初心者の頃は良くやっていたことですが、ムエットを使わないでなんとなくでブレンドをしてしまう…。
これ実はとてももったいないのです。なぜかと言うと、

  • 急にブレンドしていい量や組み合わせを作れないのが普通
  • なんとなくでブレンドすると逆に精油を使ってしまってもったいない

という点からです。
急にブレンドしていい香りを作れるのは経験を積んだプロだけというのが本音です。なんならプロであるほどムエットを使います。なんとなく、はアロマには逆効果。せっかくの精油は貴重です。プロになるほど、その1滴がどれだけ貴重なのか理解しています。しっかりとこれだ!と思った組み合わせやバランスを決めてからブレンドするようにしましょう。
ムエットという調香のための紙がアロマ専門店で購入できます。先端に1滴たらして、いくつかの組み合わせをチェックします。そうすると、キター!という瞬間があります。そこで決めてから実際にブレンドしましょう。

3.ベースノートの量は少なくする

組み合わせる時のそれぞれのアロマオイル量は好みによります。しかし、基本的にベースノートは保留材の役割と、最後に香ってくるという性質上、量は少なくします。

人に例えると、普段は皆を見守っていて、ここぞという時に出てきてくれる上司です。自分の出番はなくていい、皆に任せるスタンス。でも最後はしっかりまとめてくれるから、なくてはならない存在。皆が成果を発揮できるのはこの上司がいるからこそ。
頼りがいがありますね~!


例)部屋に香らせる場合、精油の量は5滴くらいが基本。ベースノートはそのうち1滴ほど。
  ベルガモット3
  ラベンダー1
  サンダルウッド1


4.トップノートの量は多めにする

トップノートといえば柑橘系です(あとでノート別の表を見せます)
トップノートは揮発が早く一番先に香り、一番早く香りが消えます。そのため量はやや多めにします。もちろんミドルベースをメインに持ってきたい場合は少なくても大丈夫。しかし最初の頃は、トップを多めにすると失敗することが減ります。
日本人は柑橘系を好む傾向にあるため、自分も周りも嫌悪感を抱かない香りとなります。

トップノートを人に例えると、フレッシュでやる気にみなぎる新入社員のようです。フレッシュでさっぱり!会うたび元気をもらえます。でもやる気がありすぎて頑張りすぎるため、早く充電切れします。そこからは先輩のミドルノート君へバトンタッチです。

例)部屋でのブレンドの場合
  レモン2
  ユーカリ1
  ラベンダー1
  シダーウッド1

例2.)デスクの上でお湯が入ったマグカップに垂らす場合(もちろん飲用禁止)
   オレンジ2
   ヒノキ1

5.強い香りを組み合わせる時は配分に注意

まず強い香りの例を上げます。

ラベンダー、ユーカリ、ティートリー、カモミール・ローマン、カモミール・ジャーマン、ジンジャー、バイオレットリーフ

これらをブレンドで使う時には、こればかりが香ってしまってせっかくのブレンドも他の香りが薄れてしまうので、プロは量を少なめにブレンドします。
(もちろんラベンダー大好きでメインにしたいなどの場合は多くても大丈夫です)

例)オレンジ3
  ラベンダー1
  カモミール・ローマン1(プロはスポイトで0.5滴にする場合も)

6.実際にブレンドしていく時の順番

ブレンドしていくときの順番は揮発速度の遅いものからです。

ベースノート➡ミドルノート➡トップノート

まれに、自分が香る時のイメージをしやすいようにと、トップノートからブレンドしていくことをおすすめする人もいますが、プロの調香師は必ずベースから入れていきます。トップから入れたら揮発が早いので、ベースを入れるころには揮発が進んでしまっているからです。
揮発を抑える目的で保留材にもなるベースから入れます。

これ、順番を逆に覚えてしまう人が多いのでご注意ください。もちろん覚えやすいように…考えました。


・入口のドアに、上司、先輩、部下が並んでいたとします。誰から先に中へ入りますか?

もちろん上司からですね。その次に先輩が入り、部下は最後です。この日本人が「お先にどうぞどうぞ」と譲る場面を想像して覚えておけば大丈夫です。全ては上司から、つまりどっしりとしたベースノートさんからです。


7.初心者が組み合わせる数は?

ブレンドに慣れてない場合、または簡単にブレンドしたい場合は、まず2種類の精油から合わせていくと間違いもなく簡単です。
最初から3つ以上の香りをブレンドしていくのは結構難しいです。プロでも何回も何回も経験を重ねて、やっと自分にあった組み合わせの種類や配分がわかっていくからです。まずは単体の香りでそれぞれのアロマオイルの特徴を鼻で覚える。それから2種類を合わせることでどう香りが変化していくのか。そして慣れてきたらすこしずつ増やしていきましょう。それが遠回りのようで一番の近道となります。

例1.)トップノートからオレンジ
   ミドルノートからジャスミン

例2.)ミドルノートからイランイラン
   ベースノートからベチバー


8.慣れてきたら組み合わせる数を増やす

初めは2種類のブレンドも、慣れてきたら徐々に組み合わせる数を増やしてみてください。
最終的に7~9種類をうまく組み合わせられるようになるとプロレベルです。
何もそこを目指す必要はないかもしれません。でも、精油を合わせた時に生まれる、びっくりするほどいい香りに出会うことが増えると、もう楽しくなってきてやめられなくなると思います。

私自身も学校へ通っていた頃はブレンドが全くできていませんでした。ただなんとなくで組み合わせてこれで合っているのかもわからず、良い組み合わせなのかもわからずでした。しかしブレンドをしていく楽しさを覚え、何度も組み合わせていくことで、組み合わせるバリエーションが増えました。自分との相性や、配分がわかってきたのです。そして今でもなおブレンドを毎日トライしています。新しい最高の組み合わせが見つかった時の喜びは何事にも代えられない至福の瞬間だからです。

皆さんも是非ブレンドの数を増やして楽しんでみましょう。

リラックスするアロマオイルの組み合わせができるようになる方法

リラックスできる組み合わせ、それは緊張したあとや眠れない夜、疲れて帰ってきた時、すこし落ち着いてリラックスしたい時に必要ですよね。

自分でブレンドできる方法をお伝えします。
明日から是非実践してみてください。

鎮静効果のある精油をまず選ぶ
選んだ精油に合う組み合わせを、別のグループから選ぶ

①鎮静作用のある精油を選ぶ

まず始めにすることは、鎮静作用のあるアロマオイルの中から自分の持っているものや今日使いたいものを選びます。

鎮静作用のある精油

オレンジ・スイート、ベルガモット、ネロリ、カモミール・ジャーマン、カモミール・ローマン、クラリセージ、スイートマジョラム、パチュリ、メリッサ、ラベンダー、サイプレス、サンダルウッド、フランキンセンス、ミルラ、ベンゾイン、イランイラン、ローズ・アブソリュート、ローズ・オットー、ジャスミン、ゼラニウム、ベチバー

(是非この鎮静作用精油の部分、ブックマークして鎮静作用をチェックできるようにして活用してください。精油を購入する時も便利ですし、疲れたときなどパッと見てこの中から選べます)

選んだ精油に合う組み合わせを、別のグループから選ぶ

次に、先に選んだ【鎮静作用の精油】がトップノートなら、別のグループのミドルノートかベースノートから合う香りを選びます。
先に選んだ鎮静作用の精油がミドルノートなら、別のグループのトップノートかベースノートから合う香りを選びます。
こうして別のグループから選んで組み合わせていきましょう

※あくまでおすすめであり、プロの選び方なので、もし同じグループ内で組み合わせたいときはそれでもかまいません。リラックスできること、自分との相性が優先です。


例1)鎮静作用をもつ精油の中からネロリを選択
  ネロリはミドルノートなので、別のグループのトップノートからベルガモットをブレンド

例2)鎮静作用をもつ精油の中からサンダルウッドを選択
  サンダルウッドはベースノートなので、トップノートからオレンジをブレンド。もしくはミドルノートからイランイランをブレンド。3つ合わせても良い。

おすすめのリラックスできるアロマオイルの組み合わせをプロの経験から6種類ご紹介

 まずリラックスできる組み合わせのおすすめを6種類ご紹介します。

  • ユズ、ヒノキ
  • オレンジ、イランイラン、シダーウッド
  • マンダリン、ジャスミン、ネロリ、パイン
  • レモン、スイートマジョラム、ユーカリ、ラベンダー、ヒバ
  • ベルガモット、オレンジ、ラベンダー、カモミール・ローマン、ベンゾインベチバー
  • レモン、グレープフルーツ、フランキンセンス、ミルラ

柚子をひのきの組み合わせを最初にご紹介したのは、日本人だからこそ生活に根付いた香りがリラックス作用を生みやすいからです。どこか懐かしい香り、ほっとする香りは人の記憶に強く残っています。おばあちゃんちの畳の香りやお雑煮に入っている柚子の香りなどがその例です。温泉の香りや小さい頃遊んだ木や葉の香りも同様です。そのため、迷った時は和精油といって日本産の香りを使うと最も簡単に失敗することなく楽しむことができます。

そのほかにも鎮静作用のアロマオイルから選び、そこに合うブレンドをご紹介しています。お客様からの生の反応の声で、ジンジャーを香ると「ウェー」と渋い顔をする人もいれば「ここに柑橘類を組み合わせたら最高」とほほ笑む人もいたり、本当に様々です。
組み合わせは無限。参考にしながらも好みもあるので、ご自身の手持ちの中で楽しんでみてください。

精油の揮発速度(ノート)表

トップノート

オレンジ・スイート、ベルガモット、レモン、グレープフルーツ、ライム、マンダリン、ローズマリー、ペパーミント、ユーカリ、ティートリー

ミドルノート

イランイラン、カモミール・ローマン、カモミール・ジャーマン、クラリセージ、ジャスミン、ジュニパーベリー、ネロリ、メリッサ、ラベンダー、サイプレス、ジュニパーベリー、フランキンセンス、ローズ・アブソリュート、ローズ・オットー、ゼラニウム、レモングラス、ブラックペッパー、クロモジ、クローブバッド、タイム、バジル、パルマローザ、フェンネル、ヤロー、ローレル、シトロネラ、シナモンリーフ、ジンジャー、スペアミント、パイン、ブラックスプルウス、プチグレン、メイチャン

ベースノート

パチュリ、サンダルウッド、ミルラ、ベンゾイン、ベチバー、シダーウッド、ヒノキ、ヒバ、バニラ

是非この揮発速度表もブックマークをして生活に役立ててください。
精油を組み合わせていくことはとっても奥が深く、お料理のようにある日突然とんでもなくおいしいレシピが出来上がってしまうものです。
毎日の日々をどんよりした気分で終わらせることは損。是非アロマで毎日の質を向上させてみてください。

そんなアロマを使った最高の日々を送るあなたへ、少しでもこの記事が参考になれば幸いです。

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