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【秋冬おすすめアロマ】ジンジャー精油の特徴と使い方

(※このページは2021年8月4日に更新されました)

こんにちは。
坂上ひろみ(@flandre_hiromi)です。

今日はジンジャー精油について深堀りしていきます。

  • ジンジャー精油ってどういうもの?
  • ジンジャーの香りの成分は?
  • ジンジャーを使いこなすには?

このような悩み・疑問に答えます。

✔本記事の内容

  • 詳しい人が少ないジンジャー精油」について詳しくなります
  • 使いこなせる人が少ないジンジャー精油」を、すぐに使いこなせるようになります
  • 「毎年秋冬には絶対買いたい香り」との出会いになります
  • なぜスパイシーなのか?その理由を植物らしい魅力から知れます

✔この記事の信頼性
私は日本で一番大きいアロマ団体認定のアロマテラピーインストラクターです。幼い頃からヨーロッパ滞在が多く、ヨーロッパ中を周りました。
現在は独立し、サイト運営やフレグランス販売をしています。

そんな私がお伝えします。



ジンジャー精油の基礎プロフィールと特徴

精油名:ジンジャー Ginger
植物名:ショウガ
科名:ショウガ科
学名:Zingiber officinale(このofficinaleは薬用のという意味で学名によく出てくる)
多年草
香調:トップミドルノート/スパイシーノート
香りの強さ:中
原産地:熱帯アジア
精油生産地:インド、中国
精油抽出部位:根茎
精油抽出法:水蒸気蒸留法
主な成分:ジンギベレン、α-クルクメン、ボルネオール、1,8-シネオール

ジンジャー精油の特徴7つ

  • 多年生草本(冬でも夏でも枯れずに何年も生育する草)
  • 地上60~100cmの高さまで育つショウガの根から精油が採れる
  • 油細胞に辛み成分があり、組織が壊れたときに発生する
  • 敵にかじられたときの撃退、傷口からの侵入防止のために辛み成分がある
  • 動けない植物が、自ら守るための防御成分が辛み
  • 香りや辛み成分は、食用や薬用に使われている
  • 腐りにくい成分のため屋根材や壁在にも使われている

ジンジャー精油の作用

研究では、消化促進・吐き気抑制などの消化器系・鎮咳などの報告があります
現在も、風邪薬や健胃薬などに含まれています。

漢方においても、加温作用や食欲不振への作用が、古くから伝えられています。
日本の古くからの教えで「風邪のひき始めにはショウガ」は有名ですよね。


参考:薬用ハーブ辞典 常盤植物化学研究所
参考文献:『毎日役立つからだにやさしい薬膳・漢方の食材帳』薬日本堂 実業之日本社

ジンジャー精油の研究

2015年にアメリカの研究で、化学療法を受けるがん患者の女性に対して行ったジンジャーの研究があります。女性60名に対して、精油や合成フレグランスを5日間身に着けた結果、早期の吐き気のVASスコアが低下しました。

参考論文:https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/search/cancer/news/200905/510899.html

ジンジャー精油のおすすめ使い方

ジンジャーは単体で使うより、ブレンド向きです。

もちろんショウガの香りが大好きな人はそのまま使えます。
しかし、スパイシーな香りはなかなか単体では使いにくいのが現実。

ブレンドに使うだけで、格段に上質な香りへと変化させてくれるアイテムです。



「昨日、ジンジャーをブレンドした」
なんて聞いた日には、
「この人とってもブレンド上手なんだな」
「ジンジャーを使いこなせるなんてすごい」
となるレベルです。

なので是非ここでジンジャーのブレンドを覚えてください。

ブレンドにはちょっとしたコツや、知識が必要です。下記の記事を参考にしてください。

参考:アロマのプロがお伝え!アロマオイルの組み合わせ|リラックス編

ジンジャー精油に相性がいい精油4つ

  • オレンジ
  • ベンゾイン
  • ベルガモット
  • サンダルウッド

がとても合います。
これらの「甘めの濃厚な香り」に、ジンジャーの「フローラルなスパイシーさ」がマッチします。




ベンゾイン・ベルガモット・サンダルウッドは詳しく書いた記事があります。それぞれの特徴や知識を知る事ができます。参考にして、楽しんでください。

参考:
ベンゾイン(安息香)の効果効能|アロマのプロが教える特徴とおすすめ

【アロマで幸せに】ベルガモット精油の特徴【アールグレイの香りの正体】

サンダルウッドの効能とおすすめブレンド【オリエンタルを自宅に】


ジンジャーブレンドを使うおすすめ場面3つ

  1. 疲れた体には夜寝る前にルームフレグランスとして
  2. 寒い冬にお風呂でバスソルト
  3. 特別なお客様が来る日は決して真似できない特別なブレンドをトイレで

    寒くなってくる時期になると、忘れられない・手放せない香りを堪能できます。

    正しい使い方で、癒しと本物の純粋な香りを楽しんでください。精油の詳しい使い方は下記の記事を参考にしてください。

    参考:【プロおすすめ】アロマオイルの使い方9選【簡単で今すぐできる】



ジンジャー精油の買い方

ジンジャーを購入するなら、ピリっと強い香りよりも、フローラルよりの香りがおすすめです。
なぜならブレンドに使うには、その方が合わせやすいからです。

ショウガは、お料理によく使われるため香る機会は多いと思います。
しかし食用は香りも辛みも強いのが特徴ですよね。

香りを楽しむためには、ジンジャーはふんわり香るイメージで、フローラルのような香りを選ぶのがおすすめです。

「そんなこといってもどこで買えばいいの?」という方へ。

フィネッサンスのジンジャーが強すぎず、絶妙な香りで演出してくれるためおすすめです。
Amazonでも購入できます。

フランスのアロマブランド、フィネッサンスとは?

  • 100%オーガニック製品のフランスアロマブランド
  • Dr. バルツという「コスメBIO」の創設者が設立した信頼のおけるブランド
  • フランスの厳しいオーガニック認証であるABマークも取得

これだけでハイブランドになること間違いなしなのがわかりますね。

日本アロマ環境協会のWEBマルシェでも売り出すようになり、ここ最近は日本での露出も増えている、注目のブランドといえます。


私の大好きなブランドのモンサンミッシェルはフランスブランドでメディカルアロマ。
同じ国のアロマブランドですが、フィネッサンスのほうがふんわりと穏やか。芳純さをもっています。

参考:フィネッサンスのジンジャー精油を見る

ジンジャー精油の覚え方

精油を覚えるために、このサイトでは人に例えています。
ジンジャー精油を人に例えると小料理屋にいる辛口の超美人女将です。

  • とにかく厳しい。言い返そうものなら、二倍で返されます。
  • でも、こちらが体調を崩したときは黙って温かいお料理を提供してくれる。
  • 普段は厳しいのにそういう時は誰よりも頼りになる。
  • 何か辛いことがあったときも、さっと温かい飲み物を置いていってくれる。
  • 女将はいざ仕事が始まると本気モード。ぬかりなく完璧です。
  • お店に華を添える、なくてはならない存在感。

そんな彼女をしたって多くのお客様が今日ものれんをくぐります。

ジンジャーの特徴をこの女将から覚えることができます。

ジンジャー精油のメリット・デメリット

デメリット

  • 使うのが難しいため初心者には扱いにくい
  • 単体で使うと万人受けする香りではない
  • 生薬やお料理のイメージが強く試す気持ちにブレーキがかかる

メリット

  • 出会ってしまったら毎年秋冬に使いたくなる
  • 相性の良い精油とブレンドすることで他と被らない香りになる
  • ジンジャー精油を扱えたらブレンド上級者
  • 甘みのあるスパイシーな魅力は奥深く他の精油にはない







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