【プロの愛用率が高い】パイン精油の禁忌と特徴|アロマオイル・エッセンシャルオイル

（この記事は2023年9月22日に更新された記事です）

こんにちは。坂上ひろみ（Instagramはこちら）です。

今回はパイン精油について深堀りしていきたいと思います。
皆さんパイン精油、香ったことはありますか？

ほとんどの方が手にする機会や聞いたことがない精油かもしれません。
しかしプロになると使う機会が多く、とても魅力的で、なくてはならない精油です。


空間アロマで有名なアロマ調香デザイナーの齋藤智子さんもパインやブラックスプルースを多くブレンドしています。企業やイベント等で使用される精油ということは、多くの方に違和感なく記憶に残る香りということです。

アロマのプロである私も、パインと出会ってから5年間、一度も切らしたことがない精油です。


皆さんパイン精油についてこんなことを思っているのではないでしょうか。

私が初めてパイン精油と出会ったのは、初心者の頃にアロマテラピースクールに通っていたときです。
学校に置いてあるパイン精油を見て
「へーーー！！パイナップルの精油もあるんだ」
と思ったのを覚えています。

その時に先生に
「あのパインじゃないからね。甘くないのよ」
と言われました。その名前と香りとの差に驚いたものです。


アロマの専門家が度々使用する、あまり初心者の方は知らない秘密の精油。


今日はこのパイン精油の魅了に迫るとともに、禁忌やおすすめの使い方をお伝えします。
もちろんAroma in Tokyoらしく独自解説していきます。

パインってパイナップルのこと？パイン精油のプロフィール

パイン精油はパイナップルの精油ではありません。
マツ科の植物で針状葉です。

よく、あのフルーツのパイナップルだと思う方が多いです。

パイナップルウィードというカモミール精油の種類は存在しても、パイナップルの精油は現在存在しません（人工的なアロマオイル・フレグランスオイルは存在します）

英名：Scotch pine
学名：Pinus sylvestris
科名：マツ科
別名：西洋アカマツ・アカマツヨーロッパ
精油蒸留法：水蒸気蒸留法
主産地：チュニジア・フランス
ノート：ミドルノート

精油・エッセンシャルとフレグランスオイルやアロマオイルとの違いはこちら
アロマの精油とは｜天然香料と香水についても解説【初心者でも７分で理解】

マツ科の精油って？

マツ科の精油は

• スコッチパイン：この記事で紹介しているパイン
• ドワーフパイン：ヨーロッパ中部及び南部
• ロングリーフパイン：テレピン油の原料でアメリカで利用される
• その他、テルペンチン、カナディアンバルサム、ヘムロックスプルース、ブラックスプルース、レッドパイン、シーパイン、スラッシュパイン、メキシカンホワイトパインなど多くの種類がある

パイン精油の特徴

• 針状葉を乾燥蒸留する
• 香りはフレッシュで強いバルサム系
• ユーラシア大陸原産アメリカやヨーロッパ、スカンジナビアで栽培される
• インディアンが壊血病予防やシラミやノミよけとして使っていた
• 神経疲労やリウマチの治療に使われてきた薬草としての歴史がある
• 生産量が多く、殺菌・殺虫・製紙工業に使用されている
• 入浴剤や石鹸への香料にも多く使用されている
  
  

パイン精油の効果効能

パイン精油の精油作用：抗菌・抗神経痛・消毒・回復・殺虫・鎮痛・抗ウイルス・刺激

心への作用：開放的になりリフレッシュ、緊張が高まったり抑圧されたりしたときに自分を取り戻す
身体への作用：呼吸器系に作用する精油で肺の強壮、感染症などの治療
肌：デオドラント作用をもつため足浴にむく

研究論文では、アンモニア等の悪臭を特異的に除去できる精油としてパイン精油が紹介されています。トリエチルアミンという強いアンモニア臭を90％除去したことがわかっています。
（参考論文：木材学会誌 Vol.6 No.3 2015 大平辰朗）

パイン精油の禁忌

毒性はないとされていますが、必ず3％以下の濃度で使用すること。
長期使用はさけること。
アレルギーがある場合は使用しないこと。

パイン精油のおすすめな使い方

• バスルームでの使用を一番おすすめします。入浴剤やソープの香料として多く使用されるため、自宅でもこの方法が最適です。
  
• ブレンドする時に必ず1滴は入れるのがおすすめ。アロマのプロとしてもブレンドには欠かせない存在です。
  
• 疲れているときなどはジェルで希釈し、胸のあたりに塗るととてもすっきりします。真夏はペパーミントとのブレンドがひんやりしておすすめです。
  
• デオドラントと虫よけとして真夏のアロマスプレーもおすすめ
  
• 論文の紹介でもある通り、アンモニア臭への対処としてトイレでの使用もおすすめします。トイレではガラスや陶器の小皿に精油を垂らすか、クエン酸スプレーを作る時にブレンドすると最高です
  
  
  アロマの詳しい使い方の説明はこちら
  アロマオイル使い方10選【無料から有料まで簡単な極上メソッドをご紹介】
  

Aroma in Tokyoがお伝えするパイン精油を覚える方法

今回も精油を覚えるコツとして、人に例えて説明したいと思います。

パイン精油は人に例えると、しっかり者で切れ味のある頭脳派です。

いつも冷静。あまり目立つタイプではないけれども、何かトラブルがあれば
「それ僕やります」
「それこの前調べていたので資料あります」
と常に冷静に対処、何があってもぶれない芯のある男性のイメージです。
虫よけ作用の点や香りの種類的にもあまり女性的ではないかもしれません。

表で活躍してリーダーシップを発揮するわけでもないけれども、だれもが信頼している頼れる存在です。

バルサム・ブレンドになくてはならない存在・切れ味のある香り・殺虫防虫、こういったポイントを頭にいれて使用すると、覚えやすくおすすめです。

パイン精油を使うべき3つの理由

さてここからはパイン精油を使った未来と、使わなかった未来の差について説明します。

パイン精油使用
・ブレンドする時に相手を選ばず、どの精油にも合う
・トイレの嫌な匂いが短時間で減る
・パイン精油を使いこなしたら初心者卒業

パイン精油不使用
・ブレンドする時になんだか締まりが悪い
・トイレにアンモニア臭がたちこめる（多少おおげさです）
・知識のみここで得て使ったことはない状態のままいつも通りのアロマを続ける


知識を得ることは重要ですが、使わないと意味がありません。水泳と同じです。
使って初めてここで言ってる意味がわかり、大きくうなずくはずです。

プロが使うパイン精油の商品とは

実際にどんなパイン精油を買えばいいのか迷う方へ、プロが選ぶ商品をご紹介します。

プラナロムのパイン精油

プロに人気のプラナロムからパイン精油が出ています。
成分分析をしている信頼性があるブランドで、森林浴を楽しんでみてください。
自宅が一瞬で、森の奥深くの香りで満たされます。

ニールズヤードのパイン精油

アロマの本場イギリスのブランド、ニールズヤード。
日本でも大人気なニールズヤードは表参道に本店があり、多くのプロを輩出しています。

そんなニールズヤードからオーガニックのパイン精油が出ています。
精油のなかでも比較的安く、手に入れやすいです。

ストレスがたまる日々を、3,000円もしない値段で、しかもオーガニック製品で癒せるならば。
是非ご自宅で森林浴を楽しんでください。

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