アロマを体験できる場所

神代植物公園のバラ園でアロマを実体験【東京のバラ園から精油を知る】

こんにちは。坂上ひろみです。

都内最大のバラ園は調布市にある神代植物公園。
バラの品種はなんと400種! 
帰りは隣の深大寺でお蕎麦を食べて帰れる、都内にしてとても落ち着く由緒ある地域です。

アロマの元になっている植物を実際に見て香ることは、その植物を知るためにとても重要なことです。今年の春のバラのピークは、コロナの影響で自粛閉園していたため過ぎてしまいましたが、芳香植物として様々な香料に使用されているローズはまだ咲いている種類もあります。
新型コロナの影響でしばらく閉園していた神代植物公園ですが、6月から自粛も解除。久しぶりに開園となった神代植物公園へ行ってきました。
朝一のローズの香りは格別です!是非実体験してみてください。まだ行けないよという方は、この記事にて写真と言葉で経験してみたくださいね。

それでは…
ローズの世界へ行ってみましょう。

神代植物公園とは

昭和36年に開園された、4,800種の樹木が植えられる都内最大の植物公園です。
調布市深大寺に位置する植物園は、東京とは思えないほど情緒あふれる深大寺の隣というだけあって、静かで自然あふれる最高の場所です。
園内は、ばら園、つつじ園、うめ園、はぎ園をはじめ、植物の種類ごとに30ブロックに分けられており、大温室もあります。
見どころはなんといってもバラ!都内のバラ園で400種も植えられているのはここ神代植物公園だけ。年に2回行われるバラフェスタには多くの人が訪れます。

実はこの神代植物公園ですが、私の地元にあります。そのため幼い頃から何度も訪れ、多くのバラと共にピクニックをしたり奥の広場でたくさん遊びました。小学校にあがっても学校で何度も訪れる場所です。地元に愛されているこの植物公園に、大人になった今訪れるとなんて価値ある場所だったのかと驚きました。
都内でここまでの自然と多くの種類を体験できるバラ園は存在しないからです。大人も子供も自然と触れ合える最高の場所です。

最新情報:2020年春のバラフェスは5月7日~6月7日までの開催を予定していましたが、新型コロナウイルスの影響で中止となりました。2020年秋のバラフェスタが開催されるのかはまだ不明です。

神代植物公園ホームページ
https://www.tokyo-park.or.jp/jindai/

神代植物公園の基本情報

開園時間:午前9:30~午後5:00(入園は午後4時まで)
休園日:毎週月曜日(月曜が祝日の場合は翌日)、年末年始
    コロナの影響で再度休園になる場合もあります。直接ご確認ください。

入園料:大人500円
    65歳以上250円
    中学生200円
    小学生以下と都内在住在学の中学生は無料
    その他身体障害者手帳持参の方等は直接ご確認ください。

新宿から京王線で15~18分つつじが丘駅及び調布駅よりバスで15分。
中央線三鷹駅や吉祥寺駅からもバスが出ています。

アロマ(精油)に使用されるローズ2種類

バラの種類は、現在登録されているだけでも4万種にものぼります。
その中で、香りが強く香料として使われるローズは主にダマスクローズセンティフォリアローズ。
数は少ないものの、ガリカローズも精油として使われています。

 

  • ダマスクローズ(学名:Rosa damascena)…香料バラの代表ブルガリア産が有名。ブルガリアンローズとはこれのこと。高級香料バラのローズ・ド・メの(5月のバラという意)もこの系統。
  • センティフォリアローズ(学名:Rosa centifolia)…オランダで開発された300年ほどの歴史しかない新種。香水のために改良された。たくさんの花弁をもち、真ん丸で可愛らしい。
  • ガリカローズ(学名:Rosa gallica)…センティフォリアが交配親。プリニウスの博物誌にのる最も古くから栽培記録のあるバラ。現代では観賞用、園芸用として育てられることが多いが、薬剤師のバラという名もつけられたりポプリとして使用された歴史がある通り、現在でも一部香水等に使用されている。



2つの代表種はオールドローズというグループ分けがされています。
ローズにはオールドローズモダンローズという、紀元前と起源後に似た時代の分かれがあります。
これは1867年に登場した「ラ・フランス」という品種が境目となっています。
オールドローズは古くから自生していた野生種のバラであり、薬用や香料として使用されてきた歴史ある薔薇です。ヨーロッパにおいて香水産業が流行したのもこのバラあってこそです。
ここが親となり、様々な交配が行われ次々と新しい品種が登場していきました。

神代植物公園にあるアロマのローズ代表ダマスクローズ

2020.6.9撮影 神代植物公園 

なんと終わっていました。
一番チェックしたかった精油に使われる代表種の花に会えませんでした!

2020.6.9撮影 神代植物公園 

今年は皆に見られることはなく、綺麗に咲き誇り、華憐に散ったのだと思います。
そしてこのダマスクローズは、5~6月のわずか20日ほどしか咲きません。とても貴重なもの。
だからこそとても強く香り強く咲き誇るのでしょう。

このダマスクローズはブルガリアが主な産地として有名なのですが、女性たちは明け方から午前10時頃までしか採取しません。
香りが一番強いのが、日が昇りきる正午前だからです。そのため私も朝一で植物園へ行きました。香りも楽しむためには是非午前中の涼しい時間帯、できるだけ早い時間に訪れてみてください。

神代植物公園のセンティフォリアローズ

どーした、センティ(笑)

ダマスクローズで残念な気持ちになった私に、更なる追い打ち。
センティフォリア、恐らくこれ苗植え直したばかりですよね。
傷んだり、気候が合わなかったり虫だったり様々な理由があったのだと思います。

高級香料バラのローズ・ド・メは?

2020.6.9撮影 神代植物公園 

ローズ・ド・メは、5月のバラという名の通り終わっていました。
これにてオールドローズ、目的としていたバラは全滅。
皆さん、バラは5~6月に見れるといいますが、私たちの目的とする香料バラにおいては、かなり早めに見に行ったほうがよさそうです。
6月の初旬では遅いです。

オールドローズは春にしか咲かない種類が多いため今年はもう見れないかな…
来年への楽しみが増えたと思って気持ちを立て直します。

アロマの記事でこの代表バラがお見せできないという…
来年も必ず行ってレポしますね!
他のローズはまだまだ咲いたので、次いきましょう。

ダマスクローズ、ローズドメ、センティフォリアローズも、神代植物公園のオールドローズ園のエリアにあります。
中央の噴水があるバラ園ではなく、奥の藤棚の先にあります。
バラ園を見たあとに、奥から入るか、もしくはバラ園に入る前に国際ばらコンクール花壇へ入り、そのまま奥へ進むとオールドローズ園があります。

6月でも香りを楽しめるローズはこれ

オールドローズに意気消沈の私ですが、まだまだ香りを楽しめるバラはたくさんあります。

  • 芳純:資生堂の香水として有名。モダンローズだがクラシックでオールドローズの香り
  • ブルームーンモダンティーの香りを併せ持つ香りがブルー系統であり、ブルームーンはこの代表。紫色のバラ
  • パパ・メイヤン:モダンローズ
  • シャルルドゴール:ブルームーンが交配親のためブルー系統
  • ホワイトクリスマス:ピーチやアプリコット、アップルの香りがフルーティー系統であり、その代表



資生堂の香水芳純

2020.6.9撮影 神代植物公園 

ローズの香りは人によってイメージが異なります
石鹸などの香料系のバラ、精油のバラ、香水のバラ、それぞれ天然香料、合成香料、精油でもオットーからアブソリュート、産地…それぞれ全く異なる香りです。
しかしこの芳純に関してはまさに誰もがバラの香りと認めるであろう、クラシックな深い香りがしました。



紫色の爽やかな香りブルームーン

2020.6.9撮影 神代植物公園 

洗練されたモダンな香りと、グリーンバイオレットを基調とするティーの香りを合わせもつ、ブルームーン。
神代植物公園には、つるのブルームーンもありましたがあまり香りませんでした。元々あまり強い香りを持つ品種ではありません。

しかし、奥の噴水の近くに、風に乗せられて爽やかな香りがするエリアが…ブルームーンがいくつも植わっているエリアがあったのです
とても爽やか。
ローズの香りというより、グリーンバイオレットの香りが強かったです。
そこら中に香る洗練された香りにしばらく足を止めてしまいました。

このブルームーンが交配親であるシャルルドゴールは、ブルームーンに更なるシャープさを足し、甘さも強めです。

2020.6.9撮影 神代植物公園 




モダンローズといえばパパ・メイヤン

2020.6.9撮影 神代植物公園 

海外らしい深みの強いローズの香りでした。
とにかく強い!
主張がある自信をもった花だなという印象です。


フルーティーな香り代表ホワイト・クリスマス

2020.6.9撮影 神代植物公園 

ダマスクのエステルと、ティーの特徴成分が合わさりフルーティーな香りが完成される、その代表がホワイト・クリスマスです。

柔らかく、深みやシャープさはなく、優しいほっとする香り。
とても優しく見守ってくれるような落ち着く香りでした。
人に例えるならば、保育士や看護師のような雰囲気です。


神代植物公園に行ったら香るべきクリスチャン・ディオール

2020.6.9撮影 神代植物公園 

香りのチェック項目に入れていなかったクリスチャン・ディオール。
なんだかオーラが目立つ主張た強い花があるなと思ったらこれでした。
さっそく香ってみると納得。もうこれはバラではなく、ディオールそのもの。
ここに香水が咲いているかのようなセクシーな香りがしました。

酔いしれる香りとはこのこと。

そして「時間に対する香りの経験をさせてくれた種類」でした。
私が最初に香ったのは午前10時前。まさにダマスクローズを採取する最終時間です。この時間にこのディオールも強く香っていました。

香りの一週目を終えた私は、まだ香りが記憶に残りきっていないこと、メモが足りないことを理由に二週目へと挑戦。
(この日の気温29度で強い直射日光です。熱中症になるかと思った)

二回目にディオールを香ったのは午前11時過ぎ
ほとんど香りはありませんでした。
え??さっきのメモは間違えたかなと一瞬不安になったほど。

時計を見て納得です。
ダマスクローズにおいても10時頃までといわれているローズの採取時間朝が一番強く香るということを、身をもって体験できました。
まさに香りのピークとその終わりに出会えました。

神代植物公園はアロマ好きもバラ好きも行くべき聖なる場所

2020.6.9撮影 神代植物公園 

アロマを勉強していくには、多くの精油を実際に香っていかないと、本当の意味で香りを知ることはできません。

それと同じくらい大切なことが、精油の原料植物と実際に出会うこと。
実際に目で見て、色や感触や香りを知ることでさらに理解が深まるからです。

海外へ行かないと出会えない精油の植物も多い中で、ローズに関しては、ブルガリアやトルコに行かなくとも日本で出会え、さらにバラ園に行けば多くのバラに一度に出会える、そして目の前でその植物を見るだけでなく香りそのものを体験することができます。


高価で奥が深い精油の女王ローズを是非実際に体験してみてください。