ゴキブリが嫌いなアロマをプロが解説|研究を元に効果や対策を紹介

こんにちは。坂上ひろみです。

今回は誰もが避けたいゴキブリとアロマについて深掘りしていきます。

なぜか最近ベチバーの検索数が上がり、トレンド入りしていたことになぜ？と思い調べたところ、ゴキブリ対策のアロマとしてベチバーが紹介されていました。

ゴキブリ対策のアロマは何がおすすめなのか？アロマのプロから解説していきます。

✔ゴキブリとアロマへの疑問

• ゴキブリにアロマって効果があるの？
• ディフューザーを使った方がいいの？
• それともアロマスプレーがいい？
• 無印やダイソーのアロマオイルを買えばいい？
• ゴキブリが嫌がるアロマオイルはどれ？
• ゴキブリと虫の研究結果があるの？

これらの疑問にお答えします。

✔この記事の信頼性

内閣府認定の日本アロマ環境協会。私は、そのAEAJ認定アロマテラピーインストラクターです。アロマブランドFlandreの販売、その他小売販売、YOUTUBEでのアロマ動画配信、アロマライター等の仕事をしています。このアロマサイトAroma in Tokyoの運営者でもあります。
インストラクター以外にもアロマテラピー検定1級、アロマテラピーアドバイザーの資格も持っています。
そんなアロマのプロである私がお伝えします。

ゴキブリにアロマは効果があるのか？

結論から言います。精油には「忌避作用」といって虫を避ける効能があります。これは空想の話でもなんでもなくエビデンスがあり認められているものになります。

植物の成り立ちを考えるとわかるのですが、植物は動物と違い動くことができません。そんな時に、自分を食べてしまったり害を及ぼすような虫を避けるために、虫が嫌がる香りを油細胞に持っています。

人はゴキブリを追いかけて殺すことができますが、植物はそれができません。そのため害のある虫を避ける成分を水から作り出しているというわけです。

防虫作用を持つアロマオイル（精油）

• ティートリー
• サンダルウッド・インド
• ゼラニウム
• ベチバー
• レモングラス
• クローブ
• シトロネラ

「虫」への忌避作用の成分をもったアロマオイルはこれだけの数があります。しかし、種類によって、どの虫に効果があるのかは異なります。なぜなら、植物によって敵となる虫が違うからです。

ゴキブリ以外のアロマ防虫効果

レモングラスとシトロネラは主に蚊よけに最適です。特にシトロネラはレモングラスよりも優れた蚊よけとなります。

ペパーミントとシトロネラはダニへの忌避作用が認められています。
参考：日本アロマ環境協会の研究

サンダルウッドは昔から蚊取り線香に使われてきた香りでもあるため、あらゆる虫よけに有効です。

ゴキブリとアロマオイル（精油）に関する研究

蚊への強い忌避作用が認められるシトロネラには、ゴキブリへの効果が薄れることが研究でわかっています。詳しく知りたい方はこちらの味の素株式会社が発表した論文をご覧ください。
参考：新しいゴキブリ忌避効力評価法および天然精油のチャバネゴキブリに対する忌避性

この論文ではゴキブリには薄荷やスペアミントが効果があったことを述べています。

別の研究では、市販のディート（diethyltoluamid）という虫よけに使われる化合物よりも、ベチバー精油が高い忌避活性を示し、尚且つ残効性もすぐれていたこともわかっています。そしてベチバー精油は蚊やアリに対する効果は認められなかったとしています。
参考：べチバ―精油中に含有されるゴキブリに対する忌避活性物質（近畿大学農学部研究）


アロマ界ではゴキブリといえばクローブ！という常識がありました。クローブのもつオイゲノールという作用は虫よけとして有名なのですが、今回ゴキブリに特定した研究論文を探すことができませんでした。そのため、クローブに関しては、虫よけ作用があるという広い意味に留めておきます。

ゴキブリ対策アロマの使い方

具体的にアロマをどのようにゴキブリ対策に使うのかをご紹介します。

アロマスプレー

一般的なのはアロマスプレーです。ゴミ箱、特に生ごみ等を置くエリアにスプレーしておくと効果的です。
しかし、精油は揮発性のあるもの。ある程度の時間が経つと揮発していきます。アロマスプレーは、アルコールや水で希釈してあるためより薄くなっています。より強い効果を望む場合は小皿に垂らす方法をおすすめします。

アロマスプレーの作り方はとても簡単です。是非作ってみてください。
参考：手順３つ！簡単アロマスプレーの作り方|アロマオイル使い方

室内では小皿に垂らす。屋外では直接家の周辺に

室内では小皿に直接３～５滴垂らしましょう。屋外では侵入してきそうな場所や家の周辺に2滴ずつ垂らしていきます。雨に濡れると流れてしまうため、数日おきに繰り替えします。

※注意点
特にクローブは精油の中でも注意が必要な種類です。刺激性があるため、小さなお子様やペットがいる場合は手の届かない場所で。
その他の精油も気を付けましょう。三歳未満には使うことは避けましょう。三歳以上でも未就学児は低濃度で使用します。猫や鳥には特に危険なため使用は避けましょう。

本当に買うべきゴキブリ対策アロマオイル

研究結果から買うべきアロマオイル（精油）は、薄荷、スペアミント、ベチバーの種類です。
肌に使用したりするものではないため、本物のアロマオイルであれば質よりもコスパ重視で十分です。

おすすめブランドはインセントです。

Amazonでインセント　精油をチェックする

このブランドは詳しくこちらにまとめているため、参考にしてください。
参考：【アロマお買い物口コミ】インセントのアロマオイルの評判と品質

無印とダイソーのゴキブリ用アロマオイル

無印のアロマオイルはとても人気があります。そしてダイソーのアロマオイルもコスパがいいため注目されます。「100均のアロマオイルでも大丈夫？」という質問には、NOと答えます。

アロマのプロはアロマ専門店でしか購入しません。
これが全ての答えです。
まず精油の成り立ち等を知っていたら、100円で売れるわけがないことはわかります。つまり天然の精油、エッセンシャルオイルではなく合成で作られたアロマオイルということになります。効能は天然のものに存在します。

あらゆる雑貨店やインテリアショップで販売されていますが、本当に効能を感じたい場合、そして信頼できるものが欲しい場合はアロマ専門店で購入しましょう。

プロが使うおすすめブランドはこちらの記事にまとめてあります。
参考：プロが教えるおすすめアロマブランド6選

アロマオイルについて詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。
参考：【専門家解説】アロマテラピーで使う精油の効能とは
　　　アロマテラピーとは？プロが独自解説|アロマオイル・エッセンシャルオイル