ベチバーの香りとは？精油の効果をプロが解説|精油辞典

（この記事は2021年8月18日に更新しています。）

みなさまこんにちは。
坂上ひろみです。

今回はベチバーについて深掘りしていきます。

✔ベチバーへの疑問

これらの疑問に答えます。

✔この記事の信頼性

内閣府認定の日本アロマ環境協会。私は、そのAEAJ認定アロマテラピーインストラクターです。アロマブランドFlandreの販売、その他小売販売、YOUTUBEでのアロマ動画配信、アロマライター等の仕事をしています。このアロマサイトAroma in Tokyoの運営者でもあります。
インストラクター以外にもアロマテラピー検定1級、アロマテラピーアドバイザーの資格も持っています。
そんなアロマのプロである私がお伝えします。

ベチバーってどんな香り？

ベチバーと聞いて、一体どんな香りなの？と疑問に思う方が多いです。

ベチバーの香りは、「湿った土っぽい香り」です。
さらに細かく表現すると、始めにレモンのようなキリっとした柑橘系の香りがしたのちに、重く湿った土の香りがします。
イメージとしては、雨上がりの森に入ったかのようです。

ベチバーはゴキブリに効果があるの？

ベチバー精油はゴキブリへの効果が認められています。
詳しくはゴキブリとアロマについて詳しく記事にしています。
参考にしてください。

参考：ゴキブリが嫌いなアロマをプロが解説|研究を元に効果や対策を紹介

ベチバー精油とは

ベチバー精油について詳しく解説していきます。

ベチバーの特徴

• インドでは「安静の油」と言われている
• 地に足をつけるグラウディングの精油
• 気持ちの面で使用されることが多い
• ストレスにさらされる人におすすめ
• ベチバーの根はジャワ島でマットや帽子などに使われている
• 熱帯地域で自生する植物
• ベチバーは香水の保留材としての役割も果たす
• ベチベロールという特徴成分をもつ

ベチバー精油の効能

身体への作用

強壮、刺激、消毒、加温、通経、鎮痙等の作用があります。
強壮作用があると覚えておきましょう。

心への作用

鎮静、抗うつ、催淫、精神強壮があります。
落ち着きを取り戻し、回復させてくれるため、ストレス全般に向いています。

肌への作用

瘢痕形成、収れん、傷、にきび、傷跡への作用があります。
どちらかというと肌への作用は、消毒がメインとなり、中心は心への作用です。

ベチバーの研究

熱帯地域で育つ植物からもわかる通り、防虫作用があります。
ディートという市販の殺虫剤よりも高い効果をもたらしたことが研究でわかっています。


その他、ベチバー精油は抗炎症や抗酸化作用と関連していることが研究で明らかになっています。炎症を引き起こす細胞を抑えることがわかった研究です。

ベチバー精油の禁忌

ベチバー精油には禁忌があるのでしょうか？

基本的には、毒性や刺激性、長期間使用による感作はありません。
しかし、ベチバー精油には卵巣を少し刺激する作用があるため、妊娠中や授乳中の方は使用を避けてください。

月経が少ない人には向いていますが、多い人は量を少なくするか使用を避けましょう。

精油の使用は、基本的なことを守ることが大切です。
正しい使い方はこの記事を参考にしてください。
参考：【プロおすすめ】アロマオイルの使い方9選|基礎編

プロがすすめるベチバー精油の使い方

芳香浴

ベチバーは保留材の役目があるため、ブレンドに使うと香り自体を長持ちさせてくれます。
そのため、癒しが欲しい時のアロマブレンドにはベチバーを使うと良いでしょう。

ブレンドの方法はこちらの記事を参考にしてください。
参考：アロマのプロがお伝え！アロマオイルの組み合わせ｜リラックス編

アロマスプレー

ストレスを感じた時、気持ちを切り替えるためにアロマスプレーを作るといいでしょう。
防虫作用もあるため、暑い時期のアウトドアもオススメです。

アロマスプレーの作り方はこちらに詳しくまとめています。
簡単なため是非手作りしてください。
参考：手順３つ！簡単アロマスプレーの作り方|アロマオイル使い方