アロマテラピー基礎

【専門家解説】アロマテラピーで使う精油の効能とは

アロマテラピーって本当に効果効能があるのでしょうか?
精油は2、3本持っているのですが、効果があるのかわからず使っています。実際、精油に効果効能はあるのか、効果があるとしたらどうやって使えばいいのか、選べばいいのか知りたいです。

こんなお悩みにお答えします。




✔本記事の内容

  • アロマテラピーで使う精油って効果効能があるの?
  • アロマテラピー作用の仕組みとは
  • 精油から効果効能を得る使い方の手順
  • 効果効能を得たいときの精油の選び方
  • 精油の効果効能の目安と注意点
  • アロマテラピーから効果効能を得たい時に読んでおくべき本



✔本記事の信頼性

内閣府認定の日本アロマ環境協会認定のアロマテラピーインストラクターです。
日本アロマ環境協会は国内のアロマテラピーの団体で一番大きいものになります。
アロマテラピーで独立し、フレグランス販売やアロマテラピーのサイト運営を行って暮らしています。

お客様や、インスタグラムのフォロワー様から様々なご質問を頂くため、アロマテラピー初心者がどんなところで躓くのか、心得ているつもりです。
「なんとなく良いって聞くから」
「ただいい香りだから」
と考えて精油を使っている方がとても多いです。

もったいないです。せっかく使うのなら、化粧品と同様、これは何が入っているのか、どういう効果効能が期待できるのかを知ってから使うと、より一層ワクワクしながら使えます。


これから一生選んでいくスキンケアやメイク用品にも配合されることが多い植物について、効能があるのか知っておくとお得です。



今回は初心者の方でもイメージができるように、わかりやすく解説していきます。


アロマテラピーの精油についてさらに知りたいという方や、効果効能のメカニズムについて知っておきたいと思っている方は、本記事を読むとアロマテラピーをより深く知れてイメージがつかめます。

よくアロマテラピーは難しい、よくわからないと言われたりしますが、正しく楽しく簡単に使えば、生活はよりレベルアップし、上質なものになります。



それではいってみましょう。



アロマテラピーの精油って本当に効果効能があるの?

結論からいうと、アロマテラピーで使う精油には効果効能があります。


ここで大切なのは「精油」には効果効能があるということ。最低限の知識として、アロマオイルと精油の違いについては知っておいてください。まだわからないよ、知らないよという方はこちらの記事を参考にしてください。


精油の研究は近年とても進んできて、様々なエビデンスがあります。
研究で効果効能が証明されていることがなによりもの証明となります。



アロマテラピーと精油の効果効能のメカニズムは?

アロマテラピー 効能
筆者撮影

効果効能があることはわかったけど、どうやって作用しているの?という疑問があると思います。

「飲むわけでもないのに。薬でもないし」と私も思っていました。
そこがわからないと、なんだか理解できないですよね。説明します。


まず、精油が身体へ入ってくるルートは3つあります。

  1. 鼻から肺へ
  2. 鼻から脳へ
  3. 皮膚から血管へ

香りは目に見えないからわかりにくいだけで、香りは小さな分子です
その分子は鼻から入り肺へいったり、電気信号というものに変化し脳へ到達したりします。


分子が小さいため、皮膚へ塗ると化粧品とは違い皮膚を通過し血管に入ります。そうして身体をめぐり、尿と共に排出されます。

その分子の内容が植物によって違うため作用も違ってくるというわけです。


薬はまずいというイメージがあるため、良い香りで作用があるなんて信じられないのですが、一石二鳥ですね。いや、手っ取り早さもあるので一石三鳥ぐらいです。

ちなみに、皮膚へ塗ると言いましたが、直接原液を皮膚へ塗ることは危険なので絶対しないでください。



結論。ここまでで、アロマテラピーで使う精油には効果効能があること。そのルートは3つあって、分子が小さいから見えないけど身体をめぐっているということがわかったと思います。



精油から効果効能を得る使い方の手順

結論を言うとアロマテラピーの基本の使い方と変わりません。
効果効能を得たいから、量を増やしたり、使い方を変えたりということはありません。

塗らないと効果がない、蒸気と一緒に吸わないと効果がないということもありません。


効果効能を期待したい箇所によって使い方を変えるだけです。
膝が痛ければサイプレスをブレンドしたトーリートメントオイルを作ってマッサージする。
眠れないときは枕元にベルガモットを垂らしたアロマストーンを置く。

基本の使い方をすれば、効果効能も得られるものになります。


基本の正しい使い方がわからない、自分の使い方で合っているのかわからない、という方は下記の記事を参考にしてください。
【プロおすすめ】アロマの使い方9選【簡単で今すぐできる】

アロマテラピーを楽しむ上で、最も大切な部分です。
おさえておいてください。



効果効能を得たいときの精油の選び方

アロマの効果効能
筆者撮影

自分の困っている悩みに対して、どの精油がいいのかがわからないと思います。
一番手っ取り早い方法は、ネット検索です。

(本当はそれぞれの精油の効果効能を覚えるといいのですが、プロ以外は覚えなくてもネットが早いです)

注意点はきちんとしたプロが書いているサイトを選ぶこと。

たまにプロ以外のライターが書いていて情報が間違っていることがあります。その間違いのレベルが、嘘でしょレベルなので気を付けてください。大手のサイトだろうと、誰が書いているのかが最も大切なことになります。

  • 「生理痛 精油」
  • 「眠れない アロマテラピー」
  • 「不安 アロマ」

で検索。

本サイトにも精油辞典に効果効能をそれぞれ書いていますので参考にしてください。
Aroma in Tokyo 精油辞典




精油の効果効能の目安と注意点

効果効能があるのはわかったけど、薬のように効くのか?

はっきりいって精油は薬ではないし、アロマテラピーは医療ではありません。

効果効能があるのなら、自然療法なら、と誤解を受けやすい。
たしかに薬ができる前は、植物を薬草として使っていました。
今だって漢方のように自然のものを薬として使うものもあります。
しかし日本の法律上、精油は雑貨。

アロマテラピーの本場ヨーロッパでは、薬局に置いてある(エルボリステリア)もので、薬剤師が扱うものでもあります。

でもここは日本です。
そして使えばわかりますが、とんでもなく効果効能があるわけでもありません。
でも、精油には禁忌が存在すること。
注意点もたくさんあること、研究によるエビデンスがあること。
それらが、精油に効果効能があることを裏づけているため、扱いには注意してください。


効果効能を得るための注意点

  • 基本の使い方を守ること
  • 薬として使わない事
  • 治療ではない
  • 精油の禁忌を必ず確かめ使い方に注意すること



フランスの精油の使い方を知りたい方は、『パリジェンヌの薬箱』という本がとってもおすすめです。
フランスならではの使い方や世界観を知れます。





アロマテラピーから効果効能を得たい時に読んでおくべき本

なかなか効果効能のみをまとめたアロマテラピーの本はありません。
その中でもおすすめなのが、植物療法の本。

植物療法とは自然療法のひとつで、アロマテラピーだけでなくハーブティーやチンキ剤も含んだ植物をつかって健康を目指すもの。

植物療法の第一人者である森田敦子さんが書いた本になります。

この本の編集の方もスクールでお話させていただいたのですが、「困っている悩みに対して、具体的に何を使えばいいのか、どれくらい使えばいいのかわかるようにしたかった」とおっしゃっていました。


まさにそんな理想的な本が心と体にもっとやさしく深く効く! 自然のお守り薬 〜薬だけに頼らず、植物の力で不調を治す! 〜になります。



森田敦子さんの植物療法のスクールで講師をしている、同じく植物療法士の南上夕佳さんが出した自然ぐすり生活 – からだとこころの不調をととのえる初めてのフィトテラピーノート – (正しく暮らすシリーズ)も、女性の様々なお悩みにわかりやすく説明しています。
上の本はがっつり悩み別、こちらはライフスタイルとしてのケアというイメージです。

ちなみに、南上先生は私が実際に習った先生であり、明るく美人で知識も豊富。健康なことがオーラですぐわかるくらいです。
おすすめの先生です。





まとめ:精油の効果効能はまず実際に使ってみることが大事!

今回アロマテラピーの精油の効果効能についてご紹介してきました。
効果効能があることがわかった、で終わらせたら意味がありません。

わかったからこそ、下記の手順でまずは実際に使ってみてください。

  1. 今の自分の悩みをピックアップ
  2. それに合う精油を調べる
  3. 実際に使ってみる

疲れ、不眠、腰痛、PMS、落ち込み・・・女性にはたくさんの悩みがあると思います。

明日も落ち着いて過ごせるよう、ワクワクできる日が少しでも増えるよう、是非自然の植物の力を借りてみてください。


どんなアロマテラピーアイテムがあるのか知りたい、アロマ商品の口コミを知りたいという方は、私が実際に購入したアロマ商品をレビューしています。
Aroma in Tokyo アロマ購入品レビューをごらんください。
今後も随時更新してきますので、楽しみにしていてください。




アロマテラピーはすぐに身に付くわけではありませんが、基礎をおさえればとっても楽しく気軽に使えるようになります。

良い香りで日々を楽しんでみてください。



今回は以上です。




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