服へ使うフレグランスミストおすすめ6選【調香師が選ぶ基準を教えます】
こんにちは。
坂上ひろみです。
今日は服に付けるフレグランスミストのおすすめ7ブランドをプロの視点から徹底比較したいと思います。
成分をチェックした上で企業としてのフレグランスレベルや評判も比較してお届けします。
表に出ているプロたちは正直メーカー名を出したがりません。
企業を敵にまわしたくないからです。
でも、消費者としては一番知りたいのがプロの意見です。
- そもそもフレグランスミストってどれ?
- 香水と違うの?
- プロから見たおすすめのフレグランスミストを教えて
- 良い、悪いはどこで判断すればいい?
- 好かれる香りってどんなもの?
これらの疑問にお答えします。
本物を手元に。
良い香りで、生活を豊かにしてみましょう。
目次
フレグランスミストとは?香水との違い
香水?アロマミスト?ルームフレグランス?ファブリックミスト?フレグランスミスト?ヘアミスト?
香りのする製品の種類は今やびっくりするほど呼び名があり、そのカテゴリー分けも複雑になっています。
まず、【ミスト】という霧状に香らせるフレグランスの中に、
・香水
・フレグランスミスト
の2つのグループがあります。
- 香水とは:天然香料と合成香料といった香料を、アルコールに溶かしたもの。香りは強め。持続性も高い種類がある。化粧品のカテゴリー。
- フレグランスミストとは:髪や体等の人体、服やソファーやカーテン等の布製品、トイレや玄関やリビング等の空間、につかうミスト。
美容成分が入っていたり消臭抗菌成分等、アルコール以外の成分も入っているもの。身体に使用するものは香水と同じ化粧品となるが、それ以外は雑貨のカテゴリーに入る。服へ使うフレグランスは香水とは呼ばずフレグランスミストとなる。
つまり、アロマミスト・ファブリックミスト・ヘアミスト・ボディーミストは、アルコール以外の成分も入っている、香りがあるミストなのでフレグランスミストということになります。
フレグランスミストの中にはアルコールと香料のみのものもありますが、香料の濃さが違うことや、用途が香水ではないという意味でフレグランスミストとして販売されています。
プロおすすめのフレグランスミスト
を6個ご紹介
CHANEL チャンス オー タンドゥル
まず私がもっともフレグランスミストとして使いやすくおすすめのブランドはシャネルです。
CHANELのチャンスオータンドゥルの香りは、わりとNo.5より現代らしさがあり使いやすく人気の香りです。
グレープフルーツ、ジャスミン、ムスクといった人気の香りがブレンドされています。
その香水でもなくボディーミルクでもなく、このヘアミストを服へ使うことがおすすめなんです!
香水ほど強く香らず、でもミストなので、ルームフレグランスとしてはもちろん服へも使えます。香水を服へ付ける人もいますが、香りが濃くなるのでやめた方がいいですね。
香水より淡いので日本人には使いやすいです。
私はプレゼントの定番としていつも購入しています。
プリマヴェーラ オーガニックルームスプレー ジャスミン&ベルガモット
私がもっとも香り高いと信用しているドイツの精油専門ブランド、プリマヴェーラ。
日本では表参道に店舗がありますが、コスメキッチンでも取り扱いがあります。
そのプリマヴェーラから出ている、スプレーは正直、どこのアロマメーカーと比べても一番最高に良い天然の香りがします。
そして嬉しいオーガニック。
合成香料が使われていない精油専門ならではの信頼できるメーカーからでているミストを是非お手元に。
市田商店ピローミスト 京都産ひのき
ここでファブリックミストとして市田商店のミストをご紹介。
植物性のオーガニック発酵アルコールとひのき精油のみで作られたミストです。
合成香料は使われていません。
ピローミストとして販売されていますが、もちろんルームフレグランスとしても使用できますし、布製品用なので服へ使うのも大丈夫です。
やはり日本人。落ち着く香りに包まれて、1日を終えることはとてもホッとして自律神経も鎮めることができます。
ひのき以外にも、柚子の香りや、エキゾチックでウッディな白檀&乳香もあります。白檀はサンダルウッドで乳香はフランキンセンスのことです。
白檀は日本で古くからお香として使用されてきたもので日本人にとても馴染み深い木の香りです。
ニールズヤード ホワイトティフェイシャルミスト
ここでどうしてもおすすめしたいのでフェイシャルミストもいれます。
フェイシャル用ですがニールズヤードが出しているだけあってやみつきになる香りです。
紫外線対策に有効なホワイトティを使用しているのでこの名前ですが、ホワイトティーは香り付け用ではなく効能のため。もちろんホワイトティーの香りは感じられますが、香りとしてはラベンダー・ゼラニウム・ベルガモットの香り。そこにホワイトティー・カレンデュ・アロエベラが使用された贅沢なミストです。
肌への作用がとても高いためルームフレグランスとしての使用はちょっともったいないかも。毎日のスキンケアに極上の香りが加わるというカタチです。
富士屋ホテル アロマミスト
箱根の老舗ホテル、富士屋ホテル。
ここで有名なホテルの香りがあります。
ヒノキやレモンなどがブレンドされた日本らしいさっぱりとした香り。
館内で香るとわかりますが、本当に極上の空間に来たと思わせてくれる香りです。
富士屋ホテルオンラインショップと、富士屋ホテル館内でしか購入できませんがおすすめです。私が今でも忘れられない、記憶に初めて強く残った香りです。
信頼できるアロマ企業が製作しているため、合成香料なしの天然精油100%です。
こちらから購入できます。精油も販売しており人気です。
https://fujiyashop.jp/item/aroma/FH-366/
ANAオリジナルアロマ エアミスト
あのANAからオリジナルのブレンドが販売されているのを知っていましたか。
ANAラウンジやチェックインカウンター、機内でのハンドソープに使用されています。
またファーストクラスとビジネスクラスではおしぼりとアロマカードの配布が行われています。
アロマカードのご要望はかなり多いようで、「この香りが好きなんだよね」と良く言ってもらえるそう。
ビジネスクラスやファーストクラスとなると、仕事で搭乗される方が多いです。
そんな旅の疲れや機内での疲れを癒してくれるハイレベルな香りです。
あの良い香りね!とわかる方も多いと思います。
国内の日本古来の高野槇、吉野檜、その他ミントやローズマリーをブレンドした日本の文化を感じさせる、他では経験することのできない香りです。
天然精油100%使用です。
ANA公式サイト オリジナルアロマ
https://www.ana.co.jp/ja/jp/serviceinfo/share/aroma/
調香師が教えるフレグランスミストの選び方
様々なフレグランスミストの中から、一体どのように選べばいいのかわからない。こんな声をよく聞きます。
アロマのプロであれば内容成分を見たり、香りをチェックすればある程度の良し悪しがわかります。
でも普通は無理だと思います。
私自身がプロになる前に判断基準に困っていたので、
今日はそんな方にも今後見極められるポイントをお伝えします。
- 天然由来の成分のもの
- ハイブランド製品
- アロマ専門店から販売されているもの
- 安いものは避け、質の良いものを
- シミに注意
この5つがポイントです。説明していきます。
天然由来成分のもの
製品の説明欄に、「天然由来成分」や、「天然の植物から抽出されているため時期によって香りが異なります」との表記があるものは、安い合成香料が使用されていないという証拠です。
天然精油を使用する場合は、それだけこだわっていること、それだけコストがかかっていることを製品アピールに使うメーカーが多いからです。
実際に原価は高くなるため隠す必要性もありませんね。
ハイブランド製品
ハイブランド製品のフレグランスとなると、専属の調香師が時間をかけて(時には数か月)作り上げており、コストもかけられるため良い香料を使用していることが多いです。
ファッションブランドであろうと、香りのために自社農場を保有しているブランドも多く、その香りはそのブランドにしか出せないものもあります。
合成香料は香水にも使われていますが、その質が他のブランドとは違うため上質な香りを楽しむことができるでしょう。
アロマ専門店から販売されているもの
アロマ専門店から出ているものであれば間違いないです。
お客様も知識がある人が多いため、安い合成香料は使いませんし、そのメーカーのもつ精油の香りのアピールになるためとても考えられたブレンドがされています。
さらに詳しくいえばプロの中ではアロマ専門店にもグレードがあるのが正直なところですが…プロでない限りはそんな細かいことよりも、良い香りを楽しむべきなので、有名なインテリア店や雑貨店ではなく是非専門店で本物の香りをチョイスしてみてください。
質のいい香りを選ぶ
正直に伝えますが、はっきりいって薬局で買えるような大手メーカーが量産しているファブリックミストは注意が必要です。安い合成香料を使用しているからです。合成香料の質が悪いと頭痛がしたり、香り本来の作用もありません。せっかくのお洋服への香り。質のいいものを選んでください。できればショッピングモールや百貨店にある自然由来を大切にしているお店での購入をおすすめします。
シミに注意
たとえば服へ使用するために販売されていないものは、稀にシミとなる場合があります。質が良くなると天然だからこそ柑橘系など色が濃くなります。ミスト状だとわかりにくいのですがワインと同じで天然のフルーツには色があるのが当たり前です。白い服へは使用しないこと。特に高額な服への使用は避け、普段使いの服へもなるべく遠くから吹きかけるようにしましょう。
異性や周りから好かれる香りってどんなもの?
香りは自分をアピールするもの、自分を癒すもの、自分らしくいるためのものですが、人の反応も気になるものですよね。
異性からの「良い香りだね」は、パワーワードです。
他人のためだけではないけど、切り離せない他者からの反応。
香りを選ぶポイントに少し覚えていってください。
- 柑橘系は間違いない
- 異性へはジャスミンとイランイラン
- 日本人なら文化になじんだ香り
柑橘系は間違いない
柑橘系は子供から大人まで嫌う人がほとんどいないほど、人気の香りです。
電車で「この香り苦手だな…」となるきつい香水の香りのイメージにならないよう、だれもが好む柑橘類はおすすめです。
赤ちゃんがいる家庭でも柑橘類は安心です。
(ただし天然香料はシミに注意なので上記の注意点を守ってくださいね)
異性へはジャスミンとイランイラン
異性的な印象を与えるのがフローラル。ローズは割と相性が分かれますが、ジャスミンとイランイランに関してはとても人気。
男性へ女性らしい香りの印象を与えることができます。男性が使用しても、そもそもフローラル好きな女性にとって好きな香りなので好印象です。
イランイランは心を落ち着かせ、ジャスミンは疲れや傷を癒してくれる作用があるため、香りを用いるだけで様々な作用が得られますね。
ジャスミンの効能についてはこちらを参考に。
催淫作用についても書かれています。
https://aromaintokyo.com/jasmine-aromatherapy
日本人なら文化になじんだ香り
日本人はこたつで食べたミカンや、畳の香り、神社の香りや、夏に食べるスイカ、温泉のヒノキ、お線香、料理に使われた柚子など生活に根付いている香りがあります。
その記憶は塗り替えることはできず、育ってきた場所での思い出の香り。
ブレンドの中に、何か一つでもその香りが加わるだけでとてもほっとします。
嫌な印象を与えない、むしろ周りさえも落ち着く香りとなります。
オフィスなどある程度人数がいつ場所でのフレグランスミストは、こういった日本らしい香りを使ってみてください。
ヒノキ、槇、サンダルウッド、オレンジ、柚子、ベルガモット、レモン