ローズオットーの効果・効能|アブソリュートとの違い
こんにちは。坂上ひろみです。
今回は精油の中でも高価な種類として知られるローズについて深掘りしていきます。古い歴史において、人々を魅了してきたローズの魅力に迫ります。
✔ローズ精油への疑問
- ローズオットーの効果効能は?
- ローズオットーとローズアブソリュートの違いは?
- ローズはどれくらい高いの?
- おすすめのローズオットーはどれ?
- 知っておくべきローズオットーの知識は?
これらの疑問にお答えします。
✔記事の筆者
内閣府認定の日本アロマ環境協会。そのAEAJ認定アロマテラピーインストラクターです。アロマテラピー検定1級、アロマテラピーアドバイザーの資格も持っています。
現在はYouTube配信や、小売販売、アロマwebライター、サイト運営をしています。
目次
ローズオットーの基礎プロフィール
学名:Rosa damascena
科名:バラ科
植物名:ダマスクローズ
和名:バラ
ノート:ミドルノート
精油抽出部位:花
主産地:ブルガリア、トルコ
精油抽出方法:水蒸気蒸留法
ローズオットーの特徴
- アロマテラピーにはローズオットーとローズアブソリュートがある
- ローズオットーの方が高価
- 採取は手作業で朝の早い時間から手作業
- ロウが入っているため低温で固まる(約10°以下)
- 女性の生殖系への作用が特徴
- 大きなショックや傷を癒す働きもある
- 多幸感を与え癒す
- 水蒸気蒸留のため色が透明
- ローズには様々な種類があるが、
アロマテラピーに使われるローズとは?
バラには現在約2万種もの品種があります。野生種は150種類あり、その後品種解消が行われオールドローズと呼ばれる種類が誕生します。1867年の「ラ・フランス」という種類以降をモダンローズといいます。
品種改良によって家庭でも長持ちする品種へと変化していき、その過程で香りが少ない品種が増えました。そのため、野生種とオールドローズには香りがあり、モダンローズには種類によって違いがあります。
アロマテラピーに使われるローズは主にダマスクローズとケンティフォリアローズです。どちらもオールドローズの種類で、香りが強く残ります。
ダマスクローズの名前は、ダマスカスという地名から。ケンティフォリアローズの名前は花びらがたくさんあるという意味からきています。
ダマスクローズはローズオットーに使われ、ケンティフォリアローズはローズアブソリュートに使われることが多いです。
大人気ローズの知っておくべき歴史
「花の女王」と呼ばれるローズ。
古代エジプトから栽培され、古代ローマの共同浴場にはふんだんにバラが使われていました。
人々は古くからバラの美しさ、香りに魅了されていたことがわかります。
イブン・シーナー(中世アラビアの医師)はローズを使ったフローラルウォーターを治療に使っていました。
16世紀、17世紀と大人気だったバラは、19世紀に入るとナポレオン妃ジョセフィーヌの影響によって大熱狂を及ぼします。
今でも、ローズは右に出るものがいないほどの主役級の存在。しかし美しさだけでなく、香りや効能も素晴らしいのがローズです。
ローズ・オットーの効果・効能
ローズ・オットーの身体への効果
女性の生殖系にとても向いているローズ。子宮や循環器の強壮、頭痛や動機、更年期障害やPMS、ほてり、しわなど女性特有の悩みにとても向いています。
ローズ・オットーの心への効果
立ち直れないような大きな傷、トラウマ、ショックなど深い心の痛みに向いています。ジャスミンやネロリ同様、ローズも深い傷にさらされた心を支えてくれます。
ローズ・オットーの肌への効果
赤ら顔、乾燥肌、老化肌、しわ、かゆみなどに向いています。
ローズ・アブソリュートとの違いは?
ローズ・オットーとローズ・アブソリュートの違いは、抽出法です。
オットーは水蒸気蒸留法。アブソリュートは揮発性有機溶剤抽出法。
精油の作り方の違いによって、含まれる成分にも違いが生まれます。
ローズ。オットーは水を使った方法のため、水に溶けやすいフェニルエチルアルコールという成分がほんの少ししか含まれません。
ローズ・アブソリュートは水は使用しない方法のため、フェニルエチルアルコールがたくさん入っています。そしてこの方法はエタノール処理を行うため、その過程でロウが省かれます。そのため低温になっても固まることはありません。
ローズ・オットーはエタノール処理は行わないため、ロウが残ります。10度以下になると固まります。
※プロからのアドバイス
ローズ・オットーという商品名で販売されながら、冬場の10度以下の場所でも固まらない場合はローズ・オットーではなく偽物ということになります。たまにそういった問題もあるため注意してください。
ローズ・オットーのおすすめ使い方
ローズ化粧水・ローズロールオン
ローズの精油は高いため、できるだけ贅沢な場面で使いたいところ。おすすめはロールオンやクリームとして肌へ使うことです。
アロマロールオンの詳しい作り方はこちらの記事で解説しているため、参考にしてください。
参考:超簡単!アロマロールオンの作り方|アロマオイルの使い方を増やそう
こちら、私が執筆したキナリノでの記事になります。「暮らしを素敵に丁寧に」をテーマにしたライフスタイルサイトです。この記事内で簡単なクリームの作り方について解説しています。参考にしてください。
参考:心も身体も穏やかに。丁寧な毎日を送るための手作りアロマレシピ
枕元で芳香浴
特別な日の夜は、枕元にローズ香りをおいて眠りにつきましょう。
疲れた日も、最高の気分な日も、ローズが高揚感と共に穏やかな眠りへと誘ってくれます。
枕元でのアロマオイル(精油)の使い方については、こちらの記事を参考にしてください。
参考:アロマオイルの使い方は枕元に1滴垂らす!のウソとホント
ローズ・オットーのおすすめ商品
オーガニックローズはちみつ
ハーブティーで有名なゾネントアから販売されているローズハニーです。
ゾネントア社は農薬や化学肥料を使わない農法でこだわって育てた植物を取り扱っています。大切に育てられたオーガニックローズをアカシアハチミツに加えた、心休まるはちみつです。
数年前まで、ゾネントアからはオーガニックローズのつぼみのお茶が販売されていたのですが、今はないようです。そのローズを使用しているのでしょう。甘みのあるとっても美味しいローズのためおすすめです。
ローズ・オットーおすすめアロマオイル(精油)
まずは大人気ニールズヤードのローズ・オットー。
マイルドでスタンダードなローズを楽しむことができます。
本物のローズを、少しでも安くと考えるなら、インセントがおすすめ。ニールズヤードよりは安く購入することができます。インセントもニールズヤード同様にイギリスのサプライヤー(仕入先)です。
インセントのローズ・オットーをチェックする
インセントのブランドについて詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。
参考:【アロマお買い物口コミ】インセントのアロマオイルの評判と品質
ローズのおすすめな組み合わせ
ローズは主役級の香りなため、ブレンドするにしても+1~2種類までにしましょう。ブレンドも少量で、できるだけローズを引き立たせるような選び方をおすすめします。
少しさっぱりさせたい時は
ローズ2滴
レモン3滴
ハーバルに仕上げたい時は
ローズ1滴
オレンジ2滴
セージ1滴
ウッディに仕上げたい時は
ローズ2滴
マンダリン1滴
サンダルウッド1滴
がおすすめブレンドです。
ブレンド方法について詳しく記事にしているため参考にしてください。
参考:アロマのプロがお伝え!アロマオイルの組み合わせ|リラックス編