落ち込み アロマ
アロマエッセイ「香りと、私と。」

落ち込んだ夜は、アロマと共に

人生では、必ず落ち込む夜がやってくる。聞きたくなかったニュースが今夜もやってきた。
この痛みを懐かしいと思いながらも、どうやって労わってあげようかと考える。
久しぶりにきた痛みと共に、必ずまた出会うであろう「落ち込む夜の対処法」をアロマと共に残そうと思う。

ショックを感じた時に大切なこと

落ち込む時に大切なこと、そして忘れてしまいがちな大切なことは?

  • どんな悲しみも、あとで思い返せば自分にとって必要なこと
  • 絶対に大丈夫。
  • 痛みを感じないようにしても、長期的にジワジワと残る
  • 痛みをきちんと受け入れる
  • 落ち込んでいい、悲しんでいい、そんな夜があってもいい
  • 落ち込むほど自分にとって大切な存在だった証拠。そんな存在と出会えたことが嬉しいこと
  • 無理して明るくしなくていい
  • アロマも支えになることを思い出す
  • いつもよりも自分の気持ちを優先する

これらは、冷静な時は当たり前のようにわかっているのに、ショックで落ち込んだ瞬間に綺麗に忘れてしまうもの。
「あれ、この落ち込みにどうやって対処してたっけ?」
となってしまい、ひたすらそのことばかり考えてしまう。
そんな時はこの大切なことを思い出して、少し冷静になってもいい。

落ち込む夜に合うアロマ

落ち込み アロマ

おすすめは、ジャスミンネロリ。深い悲しみであればあるほど、フローラルが心に支柱を立ててくれる。花は、人を癒し、いきいきとさせる存在なことは誰もがわかってるが、落ち込みやショックに対してここまで向いていることは、アロマテラピーを勉強するまで知らなかった。お祝いには花束、が通常だが、もしかしたら、花束は落ち込んでいるひとにこそ渡すべきなのかもしれない。

ジャスミンとネロリについての詳しい記事はこちら
参考:アロマのプロからの|ジャスミンの効能とプロフィール【香水の王】
【プロ解説】ネロリ精油の香りと効能|アロマオイル・エッセンシャルオイル


落ち込みへのアロマブレンド

今回は、ブレンドとして、ネロリとローズを主役にもってきた。片方だけでももちろんいい。ローズでもいいし、他のフローラルでもかまわない。香りをイメージして、心に聞いてあげることが大切だ。

次に、トップノートはユズにした。いつもトップノートに何を選ぶか迷うことが多い。フローラル、ハーブ、ウッディと違って、柑橘類はわりと香りがどれも似ている。成分的にも似ているものが多く、毎回迷う。でも今回はユズ以外は考えられなかった。「温かみ」があるすっきりとした香りの中に、ほんのりある「甘さ」。それが欲しかった。

ラストノートは迷ったが、最終的にはエレミでしめた。重くなり過ぎたら、気持ちが溢れて止まらなくなりそうだったから。そこまでの重みはいらないと思い、エレミという比較的軽いラストノートにした。

完成したものは、思ったよりすっきりとした香りになった。エレミのおかげで、甘くなりすぎず、爽やかな香りへ。ギリギリだった心がポキっと折れずに済んだのは、このエレミのおかげだったのかもしれない。

いつか忘れられる日は、こない

落ち込み アロマ

忘れたいほどの痛みは、結局痛み自体は忘れても、痛かったことは思い出す。いい意味でも悪い意味でも、忘れることはない。
だから完璧に忘れる日はこないし、忘れる必要もない。

痛いのは、大切だったから

明日も無理して笑う必要はなく、少しでも笑顔になれる瞬間があればそれだけでいい。それだけで、明日を生きる意味がある。


そんなわけで、今日も私はアロマと共に、静かな夜を過ごす。
夫と、息子が眠ったあとの、静かな時間を。